【50歳女子・初めての空手試合で気付いたのは基本の大切さ】親子で参戦し、感じた喜びとは

空手

こんにちは。

2024年2月18日 日曜日、大阪府空手道選手権大会でした。

息子は組手競技 高校生−80kg級の部に出場。

私は型競技、中級の部に出場。

わたくしは、初めての試合を経験して参りました。

今回は初めての空手試合に挑み気がついた事や、想像していなかった喜びがあった事を記事にしたいと思います。

何かに挑戦してみたいけど不安だな。とか、バカにされるのが嫌だな。とか。

あと一歩を踏み出せない人に、特にメンタルが強いわけでもない私の心の葛藤を知ってもらって、少しでも励みになれば良いなと思います。

今回のキーワードは「実は思ってもない所に、喜びは落ちていた」です。

 

さて、早速ですが、私の試合結果。

初戦で敗退いたしました。

自分なりに稽古の時間を作り、苦手な自分の動画を撮って観るという事も何とか克服し、悪い箇所を直す作業も初めてしました

型を緊張で忘れてしまったりするのを回避するのに、反復練習で体に覚え込ませたり、

先輩方からのアドバイス。「実際に敵がいるとイメージする」。しかし、

それをイメージすると肩に力が入ってしまって動きが小さくなるし、

細かな修正部分を意識すると、今度は別の悪い癖が出たりする。

上半身の動きのキレが出ないから、背中や腕を力任せに動かすと体がブレる

ブレるのは下半身の筋力不足で。筋力不足だから騎馬立ちだって上手くできないし。

騎馬立ちが上手くできないから腰が曲がってしまう。腰が曲がってしまうと頭がフラフラとする。

はああああああーーーー。

全ての原因は「基本ができていない」。。。という所に行き着きました。

初心に返り、地道に稽古積んで、正しく体に染み込ませるのが必要なのだと思いました。近道はやはり、なかったです。

 

そして息子は、高校生ー80kg級で優勝することができました。

ハラハラしましたがよかったです。

ここからは荒れに荒れまくった、私の気持ちのおはなし。

まず、試合へ出ると決めてからの日々。

毎日ふとした時に「シアイニデル」の言葉が何度も脳内にアナウンスされました。

「え?!まじ??」と他人事になってみたり。

「はて。私はなんで試合に出ることにしたんだっけ?」と記憶喪失女になってみたり。

↑ちょっと大袈裟だけど、気持ちの中はこんな感じ。笑

 

そこにネガティブな私【ネガアイコ】が問いかけてくる。

「わざわざこんなしんどい環境に身を置くことなんて、意味不明」

「型の稽古、しばらくしていなかったのに大丈夫?」

「相手は子どもばかりっていう噂だよ?それってどうなの?」

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もう一人のポジティブな私【ポジアイコ】の回答。

『えーーっと。出ることによって、何か見えていないものが見えてくると思ったのよ』

『最近はあまり稽古をしていなかったけど、試合に向けて集中して稽古するから上手になるんだよ。型、できたら凄くかっこいいじゃん』

『相手に年齢とか性別とか、関係ないと思うんだよね〜。一番の敵は自分だし』

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全部、自分自身の言葉。どう処理するのか、どれを採用するのかは自分次第。

ですが、選ぶもなにも、ポジティブな【ポジアイコ】の回答。を採用しないと、どう考えてもしんどすぎる。

と、なるのも私自身が想定内で、多分私は試合に申し込みしたのだと思います。

誰かから何か思われたり言われたりする事を恐れずに言うと、

小学2年生から現在高校2年生まで空手を続けている息子がどんな気持ちでこれまでの道を歩んできたのだろう。

小さな頃から泣きそうになっては(泣かない)こらえて挑んでいた試合はどんな気分だったんだろう。試合中は?試合が終わった後は?

それを知ってみたいとは、思っていました。

息子のこれまでの様子をずっと間近で見てきました。

「何だか緊張しているな」

「今日は不安になってきている」「今週は稽古に行きたくなくなっている」「今日はや

る気になっている」と、様々なシーンを見てるし理解しているつもりでしたが、『息子

の発する言葉だけを聞き、脳で理解したつもりでいるだけだ』という感覚はずっとあり

ました。

やはり現場というか、何でもそうですが、自分が同じ立場に立ってみないと分からない

のかな。なんて思ったり。

「なら、組手試合に出るべきだ」と言われるかもですが、今の自分には少し違っていて。

試合に一度出たくらいで、その気持ちが分かるわけはないと理解していますが、自分が

できる範囲で試合というものを経験することは、何もしないでいるよりもずっと、試合

に挑む息子や先輩や後輩の気持ちというものに近づけるのかなと思いました。

「近づいて、それでどうすんの?」とか、そもそも論に持っていかれるとこれまた困っちゃうのですが。。

日々の稽古で感じられる、道場の方々の熱い気持ちや、揺れ動く自信だったり。

今日はダメだ。朝はダメだったけど、今は大丈夫。そんな気分の浮き沈みを一日のうちに何度も繰り返すわけですよね。

それを何日も過ごした後の試合の当日。

強い気持ちでコートに立つのって、どんなんだろう。という興味もありました。

それを幾度も乗り越えた経験のある師範や先生、先輩方はやはりすごいオーラがあるし。

乗り越えたら、あんなに何事にも動じない凛とした強い人間になれるのかしら?

湧き出てくる自信や不安の浮き沈みをできるだけ無くして、なるだけフラットに自分自

身の気持ちのコントロールして過ごせる術を身につけると乗り越えられるのかな?

そうしてみたら人生は変わっていくんだろうか。とか。

今回も息子と一緒に早朝から出発しました。

いつもと違うのは共に励まし合いながら試合会場に向かったこと。

以前なら、私が分からないなりに励ましてみたり、ちょっと喝を入れてみたり。

地雷を踏まぬように慎重に声掛けをするのが9年間の常でした。

が今回は何だか違う。

それは私も同じ、参戦者だということでした。

お互いを励まし合うという行為は、親子関係では少ないことです。それがとても新鮮でしたし、同じ戦いのコートに立つ「同志」という関係性を初めて体験しました。

試合前や試合中はアドバイスをしたりされたり、遠慮なく頼んでみたり頼まれてみたり。

試合終わりの帰路は、お互いを労う言葉を掛け合えた時間を過ごせたこと。

それは何度も行き来した同じ道中でも初めてのことで、本当に貴重な経験でした。

 

息子の優勝も嬉しかったけれど、心に残る新鮮な喜びはこんな所に落ちていたのか。といった感覚でした。

恥ずかしさやプライドで、チャレンジできないとあと一歩が踏み出せない時。

想像していなかった喜びや気づきがきっとあるはず。と、小さな幸せ探しをしてみて欲しいなと思います。

さて、試合前に睡眠不足だったのか試合後、体調不良に襲われましたが、一週間休養して体力も戻ったかな?

今週からまた稽古に励みたいと思います。

今日も最後までお付き合いくださりありがとうございました。

ではでは|

 

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