365日、休肝日は無し。
毎日1リットルの飲酒を5年ほど続けて、毎年受ける健康診断で肝臓の数値結果を見ては禁酒を決意するものの、いつも三日しか続かなかったaikoです。
今日は、そんな私が禁酒を試みて半年経過。同じ悩みを持つ方の励みになればなと思い書きます。
私が禁酒を成功した方法が「ノンアルコール飲料への置き換え禁酒法」でした。
無理なく始められ、いずれはノンアルコール飲料がなくても過ごせるようになる日々になった工夫の数々を紹介したいと思います。
私を禁酒成功に導いてくれたお品たちがこれです。
禁酒成功までの道のり
大量のお酒を飲んでいたのは、疲労と悩み、不安からの現実逃避でした
26歳長女出産、28歳次女出産、33歳長男出産。
元々あまり飲めない上、ある一定の量を超えると吐いてしまう体質で妊娠出産時期は全くお酒を飲んでいませんでした。
お酒を毎日飲み始めるようになったのは、長男を幼稚園へ預けてパートへ出るようになった頃から。
早朝から5人家族の家事育児に追われ、10時から16時のパート終わりのその足で自転車籠いっぱいの買い物を終え子供のお迎えに行く。
18時からノンストップで23時までの家事の疲労度は凄まじかったです。
(今、まさにそんなお年頃のママさん、本当にお疲れ様です!!)
帰宅後、座ることなく台所へ立ち、エプロンを着けると同時に酎ハイを開封するのが日課となっていました。30代半ば。飲んでも酎ハイ350m lを1本。
数年後、フルタイムの仕事に切り替えると帰宅は7時半と更に遅くなり、
疲労をお酒の力を借りて麻痺させなければ家事ができない体になっていました。
40歳、酎ハイは350mlを2本。700ml。
超ブラック企業だった会社での毎日のパワハラと夫婦のいざこざが重なり、飲酒量が増えだし350mlを3本。41歳で、とうとう1リットル越え。
仕事と家庭の悩みから、歩いているだけでも涙が出る。食事ができなくなる。眠れないなどが発症。軽い鬱病の診断までに。
意を決し退職すると、飲酒量は少し減りましたが350mlを2本。
48歳で離婚をしたのですが、その前後で500mlを2本の1リットル。
その後2年、量は減ることはありませんでした。
帰宅すると缶酎ハイの封を開け台所に立つ。
というのがすっかり習慣化してしまっていました。
46歳から習っている空手の稽古後、22時半の帰宅でも家事はしっかりと待っています。しかし、どれだけ疲労があろうとも、お酒を飲むとエンジンがかかり(疲れが麻痺するのですね)夕飯や洗濯が出来るのです。そして飲んで忙しく動いている間は体は「オン」だけど心が「オフ」になり、将来の不安や家族の心配事なども忘れられました。
そんな私がお酒をやめようとおもったきっかけ。
仕事中、昼食後の2時半から3時が地獄の睡魔タイム。
目を閉じたら20秒で即、寝てしまう程でした。
この世の誰もが、こんなに苦しい睡魔と戦っているとは信じがたかったです。
年齢的に、ただでさえしんどい更年期の時期。
それに加えて、空手稽古での疲労だろうなと思い、かかりつけのお医者様に更年期症状なのかと相談するけれど、「とにかくゆっくり休んでください。」と言われるだけでした。
貧血持ちなので万年疲れやすい体質ではあるけれど、それ以外、大きな体の不調は特になし。でも仕事中に眠いのだけは本当に辛い。
そこで「飲酒のデメリット」で調べてみると、お酒は睡眠の質を下げるとのこと。また、目の充血と、肌荒れも気になり始めていましたが、それもどうやら飲酒が原因のように思えました。お通じはずっと緩いし。
40歳の時に資格をとるための勉強をしている時に、「お酒は脳の神経細胞を破壊して記憶力が低下する」の言葉に怯え、その時は本気でやめなきゃと思ったけれど、結局ダメだったのです。
一番怖かったのは、お酒を飲まないと不安が頭を支配して眠れなくなること。
お酒を飲んでいると、意識を失う感じで眠りに入っていましたので「眠れない」の心配はなかったのですが、夢を何話も見ていることに気がつきました。
夢を見るのは眠りが浅い証拠だそうです。
眠れない事が心配だったのでこれまで実行できなかったのだけど、今回の睡魔は今までにないレベル。歩行中にも一瞬で寝てしまうことが可能なくらい。余りに眠すぎました。
今度は、お仕事のミスが多くなったりで、私の収入が減ってしまっては子どもを養うことができなくなる…
今度はこの不安が私の頭をよぎり始めました。
そこで丁度息子のお誕生日が近かったので、これを境にものは試し。飲むのやめてみようかなと思い立ちました。
しかし、もう10年近く365日飲酒生活をしていたので、台所で何か飲んでいないと落ち着かないのです。
そこで私が試した方法。
ノンアルコール飲料で置き換え作戦に挑戦
まず、自分で自分の体を騙してしまおうという作戦です。
そう。「騙すなら身内から」。
そんな簡単な事ではないとは分かっていますが、やってみる価値はあるかと始めました。
「台所に立って飲む」という行為そのものは続行するスタイルです。
そう。1リットルをしっかり飲むのです。
40代を過ぎると、特に生活習慣を変えていなくても太りやすくなるもの。
できるだけカロリーの低いものを探すことにしました。
運よく、稽古終わりに先輩が購入していたノンアルコール飲料をたまたま真似して購入したのですが、これが私には丁度よかったのでした。
何より、アルコールの入っているものより味が豊富でカロリーも低い。
炭酸も良い感じに入っているしサワー、カクテル、ハイボール、スパークリングワイン、ビールテイスト。お酒の種類をほぼ制覇しているではありませんか。素晴らしすぎる。お料理に合わせて選ぶのが段々と楽しくなってきました。
当初はその日の気分に合わせて飲めるように、冷蔵庫に豊富な種類を用意。
そのうちスーパーに購入しに行くのが面倒になり、スーパーで見かけないものもあったのでネットで購入するようになりました。
色んな味を楽しめる上に、飲んでも眠くならないので力尽きて寝落ちせず、最後まで家事が遂行できるようになりました。
炭酸水の助けを借りる
そのうち、欲しいものが出てきたので(今使っているパソコンです)、少しずつ本数を減らして節約していこうかな?と思うようになりました。
きっちり350mlを2〜3本飲んでいましたので、ノンアルを1本と、あとは炭酸水500mlに置き換えてみました。
炭酸水は5秒で家庭で作れるこちらがおすすめ。
場所も取らず、誰でも簡単に作れて買い物の手間も減ります。
定番のペットボトルなら、地味に面倒なラベル剥がしの手間が省けるから、やはりこれです。
少しアルコールを飲みたい気分。でも、一本開けたら絶対飲んじゃうだろうな。
なんて時が何度もあります。
そんな時は、安いワインを少量50mlをトマトジュースと炭酸で割って飲んだり、
炭酸にレモンや冷凍フルーツを入れてみたり、
酎ハイを50mlを炭酸150mlで割ったり。笑。
美味しいか美味しくないかはもう、この段階ではどうでも良くなってきていました。
それよりも
「続けてきた自分の努力を無しにしたくない」という勿体無い精神と、他人には公言せずに地道に水面下で頑張ってきた「自分」との約束を守りたい。という気持ちが強くなってきていました。
「他人に公言しなかった」理由
今回それが継続できた一つの理由に「他人に公言しない」があったと思います。
「どう?お酒やめられた?」や「疲れたら飲みたくならない?」なんて、悪気はないのは百も承知ですが、お酒の事を考えていないタイミングでご丁寧に思い出させてくれます。
また、足を引っ張るタイプの人が少なからずこの世にはいます。
お酒なんてやめないで一緒に楽しく飲もうよ。と冗談半分で言われたり。
断ると、なんだか付き合いが悪く思われたり、「どうせ無理だって〜」と言われたり。
または、
「二週間続いたけど、今日はお祝いの席だから一杯だけ飲もうかな。」という時。
自分の中では強い信念があっても、「飲んでるじゃん!」とからかってきたり…
我々は大人ですが、心の中の繊細さは子どもの頃とさほど変わったように思えません。
彼らのその軽い一言が「自分は挫折した」「自分は意志が弱い」など、まだ失敗していない段階で「失敗した」と他人の言葉を通して自分で「どうせダメなんだ」とレッテルを貼ってしまったりする事が多いにあると思います。
私はそのような他人の言葉に大きく動揺、振り回され心が掻き乱されるタイプです。
それを何度も乗り越え、ようやく理解し始めた今だからこそ思うのは
「自分で決めたことを、わざわざ公言しなくても良い」
もちろん、時と場合です。
した方が良い時はしますが、人のチャレンジを失敗させよう、成功させないようにさせる言葉を無意識に軽々しく口にする人間がこの世には多すぎるように思うのです。
そんな外野の言葉に揺らぐ心配のある人や、経験のある人は試しに今までと違うやり方でチャレンジしてみて欲しいと思います。
これまで失敗してきたのは、もしかすると根本的な考えに変化をつける事をしなかっただけなのかもしれません。意外とちょっとした工夫で、これまでと違う景色が見えてくるのではないかと、私は思います。
昔、夢中になっていたことを思い出してみる
今回、私が禁酒できた理由には「夢中になるもの」の存在は大きかったと思います。
「はい。今から何か夢中になることを決めましょう」は難しい。
けれど、昔に一度でも夢中になったこととなれば、どうでしょう?
私は若い頃、上手かどうかは別として「編み物」や「裁縫」「お菓子作り」と「体を動かすこと」が好きでした。
子ども時代や若い頃に、時間を忘れて夢中になったものはありませんか?
家族や子ども中心の生活で自分のことは後回しにしてきた年月が長いと、自然と思い出すのが難しいですよね。
でも、それは忘れているだけです。どんな些細なことでもいいので、思い出してみて欲しいです。
文字を書く、絵を描く、パズルをする、クロスワードをする。
部活でやっていたスポーツや楽器など。
「お酒が飲みたいな。」
と考え始めた時に意識的に違う思考回路へ持っていけるようにあらかじめ「何か夢中になること」を準備しておくと、万が一そのようなタイミングになっても落ち着いて対処できるようになると思います。
今回私の場合は空手がありましたので、集中して稽古し続けたことや、また先延ばしにしていたblogを始める準備をすることで、お酒を意図的に忘れることにしました。
おすすめは、体を動かすウォーキングを取り入れてみることです。
ウォーキングなどの軽い有酸素運動は血液循環が良くなり生活習慣病に予防と治療になります。持久力がつき疲れにくい体になり、ストレス解消の効果も絶大です。
血液循環が良くなるとお酒をやめた後も脳回路が少しずつ開通していき、禁酒後の新生活に更に良い効果が出ます。騙されたと思って、ぜひ試してみてください。
家事と育児で毎日を必死に生きているママさん達へ
家事と育児で毎日が戦場の様な日常を送られているママさん達。
私と同じく、「キッチンドランカー」と嘲笑われても頑張るママさんたち。
本当は座って飲みたいけれど、忙しすぎて座れないから台所で飲む。必死で家事をしているのにその言いようはないんじゃない?と、私はいつも思っていました。
「お酒」から「お酒テイスト」のものに自分を騙し騙し変えて行くと、やめれるかもしれません。やめなくても、自分でコントロールできるようになる可能性はあると思います。
「敵を欺くにはまず味方から」
お酒という敵を欺くために、自分自身を騙して洗脳してしまいましょう。是非チャレンジしてみてください。10年近くキッチンドランカーだった私がやめたれたのですから!
お酒をやめて良かったこと
目覚めが良くなる
お酒をやめて1ヶ月くらい経つと、朝の目覚めが良くなってる事に気がつくと思いますよ。私は通勤の駅までの道のり、安全地帯で数秒間、目を瞑って歩いていたくらい眠かったのですが、今はちゃんと目を開けて歩いています。
それと、「ボーッとする」の質が変わってきます。
「ボーっと動画を見る」から「ボーッと動画を観ながら、明日は何をしよう」とプラスαで物事を考えれるようになり、日常の生産性が変わってきます。
日中の強い眠気がなくなる
私が一番困っていた仕事中の強い睡魔。は見事になくなりました。
どれだけ普段の睡眠が浅かったのか、聞いてはいたけれど体感して驚かされました。
夢はひどい時は一晩に三話くらい見ていたのですが、ほとんど観なくなりました。
今では夢を見るのは二度寝をした時のみです。
肌の調子が良くなる。
寝起き、洗顔の際にぶよぶよしていた顔のむくみと、目の充血もなくなりました。
吹き出物も減り、肌が赤く炎症を起こしていたような感覚もなくなったので、朝のメイクも格段に楽になりました。
趣味の時間が増える
以前はお酒を飲むと眠くなるのが日常でしたので、家事が終わったらとにかく早く寝たい。とゴールは眠ることばかり考えていました。
やめてからは家事を早く終わらせて、眠るまでに少しでも趣味の時間を作ろうと、生産的で前向きな考え方ができるようになりました。
そのおかげで、今では以前からやりたかったこのblog記事を書くことができています。
買い物が楽になった
以前は、「家にお酒あったかな?」と、毎回買い物の時に思い出すという作業が脳で行われていましたが、それがいらなくなり楽になりました。
昔タバコを吸っていたのですが、その時の同じで「次、タバコ吸えるのいつになるかな?」と、「家にタバコ、あと何箱あったかな?」と繰り返し毎日何度も確認作業行われるのと似ている気がしました。
まとめ
禁酒というと、すごくハードルが高く感じると思います。
私は今回、なんとなく始めてみたことが、ハードルの高さを感じなく済んだのかもしれません。やめれるとは、全く思っていなかったのですから。
最初から高いハードルは足がすくんでしまいます。
それをあえて、意識的に見ないようにしたのかもしれません。
お酒のせいで、日々の生活に少しでも悩みが出てきたら、始めてみようかな。という気軽な気持ちで始めてみるのが良いのかもしれません。
その時の体調により、思ったより簡単にことが進みやめれるかもしれません。
その逆で、やる気満々で始めたけれど、我慢できずに飲んでしまったり。
何事にもタイミングは人それぞれあると思います。
人と一緒にやる方が良い方や、一人で黙々と進める方が性に合っている方も色々ですもの。
今はそうでなくても、もし「やめてみようかな」という時期がきた時に、この記事を読み飲酒をご自身でコントロールして、人生の舵も自由に操れるようになる方が一人でも増えますことを、願っております。
お酒に振り回されない新鮮で新しい生活が、見えてきますように。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
今回ご紹介したお品はこちら。
手助けになれば幸いです。
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